万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第6章 6章 砕けた硝子の意味
ただならぬ気配を感じたのだろう。
参【わ、悪かった!お前の兄弟を悪く言ったことを謝る!だから…】
『ねぇ。私は今すぐにお前を殺してたい。けど残念ながら、鬼殺隊じゃないから日輪刀はないの。でもね?私にはお前らとは別の化物を殺す力があるの。その力が鬼のしかも元下弦の参だっけ?お前にどこまで通じるか試させてくれない?何故だろう?凄い怒っているのに調子がいいの。』
そう無表情で淡々と話す絢蘭
そして呪力を溜めた長包丁で躊躇いもなく鬼を切りつける。
参【ギャァァァ!や、やめろ!】
痛みなのから、得体の知らない恐怖からなのか、元下弦の参が命乞いをするというな何とも滑稽な様子だ。
しかし絢蘭はそんな事は耳には入ってない。
徐々に塞がり始める鬼の傷しか見えていないのだ。
『やっぱり塞がる。凄いね。鬼って。だったたらゆうの腕を返して。…って食べたんだから無理か。それなら…』
"それ以上の苦しみを与える"
そう言い、心に思った表情は笑っているが目が笑っていない。
すると鬼から少し距離をとり、目を閉じて何か集中し始めた。
『……。』
ほぼ聞こえない呼吸音。
更に強くなる呪力を再び、長包丁に送る。
制御できない怒りのため、包丁を握る手は爪が食い込んでいる。
しかも、本来日輪刀でしか起こらないはずの変化が、包丁の刃にも起きていた。
赫刀と同じ状態。
赫刀とは、何らかの影響で普段とは違う力が、刀に加わると刀身が赫くなり、赫刀で斬られた傷の回復が遅くなり、鬼に激しい痛みを与えられるのだ。
絢蘭は無意識のうちに強すぎる怒りで、長包丁を赫刀状態にしてしまった。
これは前代未聞のことである。
そんな変化にも気づかない鬼は、絢蘭が離れ、動きが止まった事を好機に一気に近づいてくる。
参【人間の餓鬼の分際で調子にッ!】
『____の呼吸 __の空間 無光裂傷』
スパッ コト
参【!?】
鬼自身何が起こったか分からない。
鬼が飛び出した瞬間、それ以上の早さで絢蘭は間合いを詰め、頸を斬り落とした。
鬼は斬られる寸前きらびやかな透明な空間に居たように感じた。
それに驚きを、景色が戻るといつの間にか自身の頸がとばされていたのだ。