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【NARUTO】月影の恋人(R18)

第5章 * 光の中のプロポーズ



汗ばむ結の体を抱きしめると、ほのかに甘い匂いがした。

「はぁ、結、好き……」

頬に、瞼に、唇にキスを何度も落としながら、オレは果てを求めて強く腰を打ち付ける。
結は、強すぎる快感にもう聴こえていないのか、目をぎゅっと瞑り、ただ喘ぎ声をもらした。

「んっ、はぁ、あっあぁっ!っっっ!!」

「んっ……」

オレが最奥に欲望を吐き出すのと同時に、結が体を震わせてまたイク。
頭が真っ白になるほど気持ちよくて、最後の一滴まで注ぐように、ゆるゆると腰を動かすと、結の上に覆いかぶさるように脱力した。


 あの日から、オレたちは会うたびに何度も何度も体を重ねた。
ただ、愛しくて仕方なかった。
触れずにはいられなかった。
オレはある決心をして、今日この部屋を訪れていた。


 微睡む布団の中、お互い触りたいように体に触れたりキスしたりして過ごす。

「いま、何考えてんの?」

「んー、さっきの結、可愛かったなーとか、中、気持ちよかったなーとか、今、胸ちょっと当たってるなーとか」

「エロいことばっかやん」

クスクス笑う結が可愛くて、頭を引き寄せて唇をその髪に埋める。

「うん。あと、こうしてられて幸せだなって……」

結はオレを少しびっくりした顔で見上げ、そして満面の笑みでぎゅっとオレに抱きついた。

「わたしも幸せ……」

その小さな背中に手を回し、胸の中にぎゅっと閉じ込める。

「結?」

「ん?なに?」

結は眠そうにゆっくり瞬きして、オレを見上げる。

「次会うとき、デートしない?
部屋でこうやって抱き合うのも幸せだけど、結と行きたいとこがあるんだ」

「え?でも……」

結は驚いてから、少し困ったように眉を寄せる。
遊女は妓楼を出ることは許されないからだ。

「だいじょーぶ。
バレないように、夜中に抜け出せばいいよ」

結は目をまん丸にして、でもすぐにクスリと笑うとオレにピタリと身を寄せた。

「うんっ嬉しい!!」

「じゃあ、約束ね」

小さい子供がするみたいに小指を絡めて"ゆびきりげんまん"をする。
最後にどちらからともなくキスをして、オレたちはひどく満たされた気持ちで眠りについた。


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