第22章 今の上官は風柱様です!※
一筋の光が部屋の中に差し込んできたことで目が覚めると、腕の中にはすやすやと眠るほの花が目に入った。
陽の光が栗色の髪に当たってキラキラしていている。
初夏も近いので寒い日はなかったが、こんなに暖かいと感じた夜は久しぶりだった。
腕の中で眠るほの花を上から覗き込めば長い睫毛が整然と並んでいて、早くその瞳が開かないかと待ち遠しい。
(…あんな惨状になるまで抱いたから暫く起きねぇか。)
潔く諦めると彼女をより近くに感じようと少しだけ引き寄せるとくちゅ──という爽やかな朝に似つかわしくない音が聴こえた。
それはほの花の下半身からで、思い出すこと昨夜。
そういえばほの花の秘所まで拭いてやる余裕がなかったことを思い出して、昨日の愛液がまだそのままなのだと言う答えに行き着く。
拭いてやるか…と枕元に置いてあった手拭いを取り、彼女の秘所にそれを持っていく。
しかし、太腿にぬちょ、と垂れている蜜を拭き取るとピクっと反応するほの花に朝から変な気分になり、ごくりと生唾を飲む。
(…拭くだけ…拭くだけ。)
心にそう念じながら太腿の蜜を拭き終えると秘所にその手拭いをあてがった。
くちゅ、と音が聴こえてくる度に、自分の耳の良さを呪う。
蜜を拭き取るだけだと言い聞かせているのに己の肉棒が朝から張り切り出して主張してくるものだから深いため息を吐く。
(大人しくしててくれよ…、寝てんだよ。ほの花は。)
つい一昨日まではこうなってしまえば、自分の手で扱いて吐精させるしかなかったが今は違う。
こうなってしまったとしても、己で何とかするなんてことはしなくてもいいのに、今は流石にまずい。
この体勢では己で扱くことも、ほの花にシてもらうこともできない。何ならほの花はまだ夢の中にいて、気持ちよく寝てると言うのに起こすのは可哀想だ。
しかし、ほんの少しの出来心で手拭いを取り、自分の手でほの花の秘所に指を這わせれば、くちゅ…と言う音を立てて、蜜壷の中に飲み込まれた。
その指の感覚で振り払ったつもりの情欲に火がついたように燃え上がる感覚に陥った。