第22章 今の上官は風柱様です!※
── …名前で呼んで?ほの花。
その言葉を聞いても私は驚かなかった。
流石の私でも彼と恋人になって半年ほど経っているというのに名前で呼んでくれる彼と違い、未だに"宇髄さん"と呼んでいる私。
敬語を直すのにも割と時間がかかってしまって、次は名前で呼べって言われるかな?と思っていたけど、彼は気を遣ってくれていたのか一度も言ってきたことはない。
下からの突き上げによって、私の思考回路は完全に遮断されていて考えられるのは彼のことだけ。それも徐々に絶頂への階段を登っていて、体は硬直し始めている。
しかし、一向に話そうとしない私に、困ったように笑った宇髄さんが頭を撫でてくれた。
「…困らせたか、ごめんな。気にしないでいいから気をやっちまえ。」
…また気を遣わせてしまった。
私が愚図だから。
呼びたくないんじゃない。今更恥ずかしくて、なんて呼べばいいのか分からないだけ。
「ちが、…っ、なん、てよべば、いい?てんげんさま…?」
「…….阿呆か。アイツらじゃねぇんだぞ。呼び捨てでいい。一度だけでもいいから。」
そう懇願する彼はとても嬉しそうで私まで嬉しくなってしまうけど、絶頂の波が押し寄せてきていて、彼の体に掴まって何とか耐える。
「…ひ、っ、ああ…ッ、や、あッ、て、んげ…ん!す、きぃ…ッ、」
「っ、ああ…俺も…俺も好きだ。愛してる…。ほの花。もう一回…、だめ?」
「…あ、あ、も、あぁぁあっ、天元ッ、いやぁああああっ!!!」
ぐちゅぐちゅに濡れそぼった蜜路の挿抜は、大きくて凶暴な屹立を飲み込んでいき、私に快感を与えてくれる。
"名前を読んでくれ"なんて言わせてしまったことに申し訳なさを感じつつ、昇りつめた絶頂の中、体の痙攣が治まるのを待った。
何とか保っている意識下で彼を見上げてみると本当に嬉しそうに微笑んでいるから幸せな気持ちになった。
しかし、その幸せも束の間。
「…まだまだ終わらねぇからな。」と言い、身体を起こされて彼の上に座らされてしまえば、向き合って再び下から突き上げられた。
深く深く突き刺さる屹立が私の子宮を貫こうとしていると感じるほどの衝撃に私は天を仰いだ。