第21章 桜舞う、君との約束※
口に入りきらないほどの大きな屹立を口淫するのは最近では珍しいことではない。彼の体の大きさに比例して大きなそれを最初は上手にできなくて落ち込むこともあったけど、最近では上手にできずとも彼の色っぽい顔が見たくてやらせてもらうことも増えた気がする。
もちろんいつもできるわけでもなくて、自分の意識がハッキリしているときじゃないと難しいが、今日は宇髄さんに無理言って情交をせがんだようなもの。
少しくらい彼に尽くしたいと思って、機会を窺っていた。
"やりたい"と言えば、少し驚いたような顔をしたけど、すぐに了承してくれたところを見ると、宇髄さんも私の口淫を嫌がってはいないと思い顔を綻ばせた。
「っ、は、ぁ…。ほの花…。」
先端をパクっと喰み、レロレロと舌を這わせてみると宇髄さんの色っぽい声が聴こえてくる。どれだけ頑張っても半分も咥えられない屹立は残りを手でゆっくりと扱く。
自分では触れる強さが分からないので「気持ちいい?」と聞くのはいつものこと。
気持ち良ければ私の頭を撫でてくれるので、その度にホッと胸を撫で下ろすのだ。
「ハァ…っ、たまんね…、お前、上手くなったな…?」
「…ほんと?れんしゅ、したから…だね…?」
「は?誰ので?」
「…ふぇっ、う、宇髄さんに、決まってるじゃん…。」
「そう言うことかよ。ビビった…。誰かにヤったんかと思ったわ。」
流石に宇髄さんのために他の男性の男根で口淫の練習などする筈ない。それどころか彼以外とそういうことをしたいと思わないのに、たまに宇髄さんの思考回路がぶっ飛んでて面白い。
気を取り直してもう一度先端を咥えると嘔吐反射が出ないギリギリまで進み、ゆっくりと引き抜く。膣内ほどの気持ちよさはないかもしれないが、必死に抽送を繰り返してみると宇髄さんの呼吸が浅くなっていく。
しかし、この抽送は口角が切れてしまうのではないかと思うほど大きく口を広げないといけないし、口腔内がいっぱい過ぎて鼻で必死に呼吸をするしかない。
暫くそれを続けていると宇髄さんにやんわりと頭を止められた。