第21章 桜舞う、君との約束※

宇髄さんの指で急に口腔内がいっぱいになったかと思うと、すぐに秘所に感じた快感に再び腰を捩った。


「んっんんんっ。ふぅ、っん、っ」


口に指を突っ込まれていて思うような声も出せず、くぐもった唸り声が部屋に響く。
それなのに問答無用とでも言うように秘所に感じるのはザラザラとした熱い舌の感覚。

舌尖で蜜芽を刺激されたかと思うと、先ほど指が入っていた蜜道に舌を差し込みながら、思いっきり吸いつかれる。


先ほど気をやったばかりだというのに、ものの数分で簡単に昇り詰めていくのが分かり、体を硬くする。
自ら抱いて欲しいとねだったのだから、彼の思う通りに抱かれようと思う一方で、快感から逃れようと腰は逃げていく。


「どうだった？甘くて美味かったろ？お前の蜜は。」


やっと口を離してくれたと思ってホッとしたのも束の間だった。卑猥なことを聞きながら私の口に入れられていた指を引き抜くと不敵な笑みをしたまま今度は胸に手を添えた。


「あ、っｯｯ、！」

「ごめんな、此処も触って欲しかったろ？両方触ってやるからな。」


私の体を一度抱き起こすと、乱れた隊服と下着も全て取り払われて一糸纏わぬ姿で布団に寝かされる。片手で自分の隊服を脱ぎ始めると首に口づけを落とされた。


「あ、痕は、ダメ、だよ…？」

「はいはい。善処すっけど、俺いますげぇ滾ってるから無意識に付けちまったら勘弁な。」


言ってるそばから首筋が吸われてしまい、鳥肌が立つが、私だっていつも痕を付けられてることなんてその場では覚えてないことが多い。
朝起きた時に、彼の愛の証が刻まれていることに気付くのだから、ハッキリ言えば同罪だ。

それに私とて、本音は違う。
今ならその本音を言ってもいいだろうか。
理性はあるのに、そんなことを言ってしまえるほど、今の私は彼に抱かれたくて仕方ない。


「っ、ホントは…うず、いさん…が私のこと好きだって言ってくれてるみたいで、痕が残ってるの、すき…だもん…。」


目を合わせることはできなかったけど、想いは通じたみたいで、胸元に彼の唇が這うと勢いよく吸いつかれた。

何もかも忘れてしまいたい。
できることなら彼の腕の中で。
何も考えられなくなるほど溺れたい。