第17章 君色日和※
激しいわけではないのに気持ちいいところをゴリゴリと何度も突かれて上がってくる感覚は絶頂前特有のもの。
宇髄さんの声は聴こえるのに顔は見えない情交は少しだけ寂しい。
でも、甘い響きが脳を麻痺させてしまうので寂しさよりも快感が勝ってしまい、結局私は彼のいいように絶頂を迎えさせられるのだ。
「や、あ…ふ、……。」
「でちゃいそう」とちゃんと伝えたのに止めてくれなかったせいで結合部はぽたぽたと雨漏りをしているよう。
それなのに蜜路にはまだみっちりと嵌まり込んだ宇髄さんの男根が主張してきて、"まだ終わりじゃない"と教えてくれる。
顔が見えないまま絶頂を迎えたことで寂しさが再び湧き起こると、同じように感じてくれていたのか宇髄さんが座ったままの状態で向かい合って抱えてくれた。
その間も結合部は繋がれたままで彼の上に座らせられただけなのに奥に当たる肉棒で勝手に感じてしまう。
まだ動いてすらいないのに、随分と淫乱な女だ。
与えられる刺激に体が素直に反応するのはそうやって彼に教えてもらったから。
目の前に彼の顔を見られる位置にきたことで、最後は宇髄さんの顔を見ながら絶頂を迎えられるのかと嬉しかった。
だから予想外の彼の言葉に固まる羽目になるとは思わなかった。
「…ほの花、動けるか?俺のこと気持ち良くして?」
先ほど口淫を途中で止められてしまったのは確かに残念だった。
でも、あの時と今では残ってる体力が全然違う…。
彼に気持ち良くなってもらえるのか不安な私は素直にその気持ちを伝える。
「…宇髄さん…私、また自分だけ気持ち良くなっちゃいそうで…。意識無くなりそうだったら変わってくれる…?」
「当たり前だろ。ちゃんと手伝うからほの花の気持ち良いように動けよ。」
手伝ってくれるなら…と、恐る恐る腰を上げてズブズブ…と再び腰を落としてみた。
膣壁が彼の肉棒に絡みつき擦られる感覚が気持ち良いので、それだけでだらしなく口を開け広げて厭らしい声が漏れてしまう。