第16章 子犬のワルツにご注意を※
「やぁっ、はぁっん、あ、ふ、んんっ、や…っ!」
声を我慢しようとするほの花の手を掴んで布団に縫い付けるように押さえると、普段のほの花からは想像できないほどの艶っぽい声に背中がゾワッとした。
天真爛漫なほの花が自分の前だけで乱れる姿は言いようのない高揚感だ。
気持ち良さに漏れ出す嬌声は何とも艶やかで早くこの声を聴きたくて、愛撫を急いでしまうこともあるほど。
それなのに我慢するなんて勿体なさすぎる。
誰にも聴かせる必要はないが、自分しかいない部屋の中で抑えることなどしないでほしい。
「もっと、…もっと聴かせろ。」
一度聴けばそれをもっと聴きたくて腰を打ち付ける速度が上がってしまう。
自分自身も果ててしまう可能性もあるので危険を伴うが、それでも危険を顧みずに向かう先の至福に無意識に突き進む。
「あっ、やぁっ、ぁ、ん、っ!うず、いさぁ…ん、も、だめ…。」
「まだまだ…っ、まだ気をやるなよ?」
もっと聴かせろ。
もっと。
虫の息で既に限界を迎えていたほの花に酷なことをしているのは分かっているが、今日の俺はコイツにしてやられた感が強くて、どうもまだ果てる気がしない。
気持ちいいことに変わりはないが、兎に角ほの花を善がらせたくて仕方ない。
でも、声も聴きたいから口付けはしない。
喘がせるだけ喘がせてるせいで少しだけ枯れ始めた声が可哀想だが、止めてやることもできない。
聴けば聴くほど自分の男根が反応して精力が増していくようにすら感じてしまう。
「や、ぁっ、う、ずいさん…だ、め、…!もう、…!や、やだぁ、だめ、ッッひ、やぁあああっ!!」
ビクンと体を震わせて果ててしまったほの花だが、いつもは雑巾のように搾り取られる膣壁に根を上げるのに今日は冷や汗をかきながらも何とか耐えた。
だから少しだけ息を整えると、体を痙攣させて悶えているほの花を見て舌舐めずりをする。
「…ほの花…、まだ終わらねぇからな。付き合ってくれよ?朝まで…な?」
絶望に突き落とすようなことを言うと少しだけピクっと反応して虚ろな目が俺を捉えたが、そのまま腰を打ち付けてやった。
甘い声が何度でも自分の耳に響き、永遠を感じた気がした。