第16章 子犬のワルツにご注意を※
コイツはほの花だよな?
うん、ほの花だ。
ほの花の匂いがするし、ほの花の柔らかくて吸い付くような肌、絹のように柔らかな髪が俺の足に垂れている。
腰に抱きついたかと思うとそのまま俺の服を弄り、屹立を取り出すとすぐさまそれを口に含みれろっと舐め出した。
口淫をさせたことはある。
それは間違いなく。
しかし、それは一度だけでほの花と里に帰った時に寄った温泉でのこと。
その時以外、ほの花には口淫どころか手淫すらもさせたことはない。
して欲しくなかったわけでは無い。
もちろんしてもらいたいと思うが、いつも情交の時に息も絶え絶えなほの花にそんなことをしてもらう余裕はない。
むしろ今も虫の息でふらふらして、俺の肉棒を口に入れるのに失敗して鼻にぶつけていたり、勢いよく咥えすぎて「おえっ」となっていたり散々な状態。
こんな状態では気持ち良くなるどころかほの花が心配でそれどころじゃない。何なら早く挿入して終わらせてやった方が彼女のためだとすら思う。
「んー、ふ、っ…む、…」
「ほの花…、俺さ…早くほの花ン中入りたいからさ、挿れていい?」
「だめれす…。」
全部口に入れることを諦めたのか亀頭だけをぺろぺろと舐めているその姿はまるでさっきの犬っころ。
でも、ちゃんと気持ちいいのがほの花のすごいところ。
(…こいつ、器用なんだよな…)
「っ、ちゃんと、気持ちいいんだけどよ。二人で気持ち良くならねぇ?」
「…二人で…?」
「ああ。じゃねぇとお前寝そうじゃん。そのまま寝られる方が俺、結構つらい…。挿れていい?」
懇願するようにそう頼めば、少し考えた素振りを見せ、コクンと頷きゆっくりと体を起こしたほの花。
その目はとろんとしていて、次、気をやったら確実に寝るだろうな…と予測がついてしまうが、それは仕方ない。
絶頂も何度か迎えて、潮吹きまでさせちまったから疲労は最高潮だろう。
華奢な体を抱き寄せると口づけをしながらほの花を押し倒す。
さぁ、可愛く啼けよ。
あの犬っころよりな。