第14章 【VD特別SS】初めての愛をあなたに…※
──後日談
「あ、皆さーん!渡せましたか?!」
「ほの花さん!三人とも渡せましたよ。進展は…特にないですけど、喜んでくれました。」
まきをさんが少し残念そうに、でも頬を染めて教えてくれたのでホッと一安心した。
あの三人は鈍いわけではないと思うし、気持ちが通じればきっと遠くない未来に三組の恋人ができるのかもしれない。
「ほの花さんは十四日に渡せなくて残念でしたね…。でも、天元様ずーっとほの花さんのこと待ってましたよ。」
「そうそう!アイツの顔見ねぇと寝ないって。」
「がとーしょこら喜んでましたかぁ??」
私のいなかった時の宇髄さんの様子がわかるとそれだけで嬉しい。
そんな風に周りにも言ってくれてることが幸せだなぁと思うし、愛おしいと感じる。
「はい!喜んでくれました!今度はばれんたいん関係なしにまた贈り物しようかなって思ってるのでまた一緒に作りませんか?」
「「「是非ー!」」」
それから私たちはそれぞれの想い人にたまにお菓子を作って渡すようになった。
二月十四日に渡すことはできなかったけど、はじめての"ばれんたいん"はお互いの愛を確かめ合えた特別な時間。
FIN
(死ぬほど長い…。SSすみませんでした…!!)