第11章 ヨリミチトキミノミチ※
「そうじゃねぇよ。気持ちいいと稀に潮吹きっつーのをすることがあるんだ。でも、お前は嫌だったろ?ごめんな。」
宇髄さんが強く抱きしめてくれてそのままそんな風に謝ってくれるからホッと胸を撫で下ろす。
一瞬、用を足してしまったのかと思ったが、尿意もなかったので宇髄さんの言葉でやっと安心できた。
「…それならよかったです…。私の体、変なのかと思いました…。」
「変じゃねぇって。感じやすいだけだ。俺は嬉しいけど、女は気持ち悪い感覚だったろ?悪かったな。」
「…宇髄さんがいいなら別にいいです。それに…気持ち良くてそれどころじゃなかったです。」
そう、本当に気持ち悪い感覚とか感じる間も無く思いっきり達した気がする。
そしてそれよりも私には気になることがある。
抱きしめられたことにより二人の体に挟まるようにして主張している宇髄さんの屹立。
ドクンドクンと脈打つように熱いそれは先程達したとは思えないほど元気いっぱいで冷や汗が垂れる。
それと同時にこんなに絶頂を迎えさせられたと言うのにまだそれが欲しいと感じてしまう私はやはり変態なのだろうか。
「あの…、宇髄さん…。」
「んー?」
「お、お腹に当たるモノが気になるんですけど…。」
「………放っておいてくれ。そのうち収まるから。流石にもう嫌だろ?一回出してるし、我慢すっから。」
乾いた笑いをしながら天を見上げて収めようとしている宇髄さんを見ると、せっかく我慢しようとしてくれているのに"欲しい"なんて言うのははしたないことなのだろうか?
でも、お腹に感じる熱い屹立に比例するように自分の秘所もじゅん…と再び愛液を分泌しているのがわかり、足を擦り合わせる。
"潮吹き"なるものを初体験してしまい、もう恥ずかしいことなど何もない。
私は意を決して宇髄さんを見つめた。
「…あの、宇髄さん…。」
「どうしたー。いま、俺は心を無にしてるところだ。」
「私、挿れて欲しいんです、けど…。」
「そうか………ってぇ!はぁ?!正気か?!だ、大丈夫かよ?体つらくねぇの?」
「つらくない、わけじゃないけど…宇髄さんの欲しい、です…。」
天を見上げていた視線を私に戻すと宇髄さんは大きくため息を吐いて、口付けをしてくれた。