第51章 【番外編】そこにあるのは無限の愛※
「ぁああっ!!」
ぐちゅぐちゅ…と入り込んできた異物に私の腰が引けた。
同時に押さえ付けられているのは蜜芽。
私がどこをどうしたら気持ちいいのかこの人は知り尽くしている。
この行為が久しぶりだとしても体は正直に反応してしまう。濡れそぼった蜜壺は難なく彼の指を受け入れてしまうのだから。
「ハハッ…すげぇな。そんなにヤりたかったのか?見ろよ、俺の指を吸い込んでいくぜ?」
「あっ、やぁっ!だ、ってぇえっ!!」
膣の中にはお湯と共に入り込んでくる彼の太くて長い指が膣壁を刺激して快感に酔いしれる。
子宮が疼くのは天元の瞳がギラギラと私を捕まえているからだろう。求められていることが嬉しくて嬉しくて仕方ない。
無理ができない体なのは十分分かっている。
走ったくらいで二週間も寝込むなんて正直驚いた。
でも、記憶を失っていた時の私を思い出せば随分と良くなった方だと思う。
前は少し動くだけでも、鉛のように重い体を引き摺っていて、疲労感を感じれば時すでに遅し。翌日もしくは当日に発熱に見舞われる。
そんなもどうしようもない私のことを見捨てることなくそばにいてくれた天元に感謝しかない。
「は、ぁあああっ!やぁっ!あああん!!」
尚も指の動きは止まらない。
少し視線を上げれば熱っぽい視線でこちらを見ていた天元と目が合い、どちらかともなく唇を合わせた。
素肌がぴったりとくっついてお湯が私たちを更に強く結びつけるよう。
濡れた髪がぺたりと纏わりついている彼も色っぽくて目を閉じなければいけないところなのにその姿に釘付けになる。
「…っ、ん…!」
「随分、余裕じゃねぇか…?なら…もう少し強い刺激でも耐えられそうだな?」
「え…?ちょ、ってん、…ひっ、あああッ!!」
ニヤッと笑った天元を視界に収めたかと思えば膣に捩じ込まれたもう一本の指。
質量の多さに私の体は仰反り、体を震わせることになった。
刺激の大きさよりも快感が勝った。
呆気なく絶頂に達してしまった私は力無く彼の胸に項垂れるが、天元の指の動きは止まらない。
そのことに絶望した私はただただ喘ぐことしかできなかった。