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陽だまりの先へ【鬼滅の刃/音夢💎】R指定有

第44章 【番外編】かまぼこ隊デートを知りたい!の巻





【おまけ】


「ほの花と宇髄さんって…本当に夫婦なんだな…。」



伊之助を引っ張って宇髄家を出て暫く歩いた頃、ポツリと呟いたのは炭治郎だ。
その声に反応したのは善逸。


「そりゃあそうでしょ。分かってたことじゃん。」

「そうだけどさ…、あんな風に女っぽいほの花、初めて見たかも。やっぱり好きな人といるってあんな感じなんだなぁ…。俺、接吻なんてできるかな。」

「宇髄さんは嫌がったらやるなって言ってたから聞けば良いんだよ。あの筋肉達磨みたいにやるのは無理だって。俺たちは経験値がないんだから。」


たまに物凄く真っ当なことを言うのが善逸だ。
炭治郎も善逸の言葉で『そうだな。』と頷くと前を向いた。


「なぁ、逢瀬や接吻はわかったけど、交尾のやり方は知ってんのか?お前ら。」

「な、な、何言ってるんだ!伊之助!こ、婚前交渉なんて駄目に決まってるだろ!」

「はぁ?!でも、あのおっさん絶対ェほの花のこと婚前に手篭めにしてたぜ。ほの花の首に噛み跡みてぇなやつ付いてたことあるしよ。」

「…そ、それは…確かに、宇髄さんの匂いがほの花からしてたこともあるけど…。」

「な?そうだろ?!じゃあ、それも聞いてから帰ろうぜ!!」


「「待ったァアアアアア!!!」」



猪突猛進の如く再び宇髄家に向かって踵を返した伊之助を全力で止めたのはやはり炭治郎と善逸だ。
止めなければ恐らく寝室で真っ最中だったことだろう。


機転の利く二人の制止に不満げな顔をする伊之助だが、頑なに首を縦に振らない。


「伊之助、それはまた今度にしよう。」

「そうだよぉ〜!まだ何も成功してないんだからせめて接吻まで出来たらまた来れば良いじゃないかぁ!!」


正直なところ二人の脳はもう爆発寸前。
いろんな情報が入りすぎて新しいことを入れる隙はないのだ。


嫌がる伊之助を引きずって家路を急ぐが、家に着いた炭治郎と善逸が疲労困憊で風呂も入らずに寝てしまったことに心配そうな顔を向けたのは禰󠄀豆子。


しかし、兄達が宇髄家に行った理由を知る由はない。





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