第42章 【番外編】過去との決別
【おまけ】
「あー、腹立つ…!アイツ、ほの花をずっと口説いてたな…。ふざけやがって…俺の女だぞ?!」
「そうだよ?天元の妻です。むふふ。」
「だったらお前もニコニコしてんなよな?!その顔は男を誑かす顔だ!!」
「えー?だって天元の弟さんだから嫌われるより好かれたいよ!」
「女として好かれてどーすんだよ?!お前、馬鹿なのか?!」
帰り道ながらにほの花を叱責しても腹の中にいる怒りがなかなか収まることはなく、何を隠そう俺は元柱。
俺の女に手を出そうだなんていう度胸のあるやつなんていなかった。
しかしながら、あいつは実弟。
俺に気を遣うことなんかない。
まさか自分の実弟がほの花を気にいるなんて思いもしなかった。
「…ちっ、くそ…!つーか、お前!明日からしばらく1日5回抱き潰すからな!」
「…はーい…(八つ当たり…)」
「不満気だなぁ…?」
「わ、わーい!嬉しい!楽しみ!!」
だが、それならそれで帰ってからほの花を完膚なきまでに抱き潰した結果、元嫁三人からこっぴどく叱られたのは言うまでもない。