第8章 愛し君と…(※)
一気に貫かれたことで痛みと同時に火花が散ったように頭がクラクラした。
じんじんと焼けるように痛む秘所は宇髄さんの体と完全に繋がっていて、それが物凄く愛おしく感じた。
「…大丈夫か。全部、入ったぞ。」
「…っ、はい…、なんか…凄く嬉しい、です。泣きそう…です…。」
優しい声色に優しい顔で私を見てくれてる宇髄さんが目の前にいるから彼と一つになれたことが嬉しくてたまらなかった。
しかし、これで終わりではないという現実をすぐに突きつけられて目を見開いた。
「泣きそうなところ悪いが、俺も限界なんだ。動いていいか?」
「…え、う、動く、んですか?」
「俺も気持ち良くなりてぇんだけど…駄目?」
捨てられた仔犬のような目で私を見る宇髄さんは何だか可愛いけど、彼の言葉でハッとした。
そうなのか、コレで終わりではなくて…これからが彼の番なのだろう。
無知とは時に人を傷つける。
私は慌てて彼の首に抱きつくとフルフルと首を振って否定をする。
「ご、ごめんなさい。わたし、何も知らなくて…宇髄さんの好きにしてください…。」
「そんなこと言ったらめちゃくちゃにされちまうぜ。」
きっと悪戯っ子のような顔をした宇髄さんが口角を上げてる気がするが、抱きついててその顔を見ることはできない。
言ってることはこれからの起こることが茨の道だと予見するようなことだけど、もう引き返すことはできない。
「宇髄さんなら何されてもいいんです…。」
「…それなら、めちゃくちゃになるまで愛してやるから覚悟しろよ?」
すると、ぬちゃ…と引き抜かれていく宇髄さんのソレがそこに入り込む空気の量でとんでもない大きさだったと知るが、時すでに遅し。
再びそれを打ちつけられると同じように火花が散って、鈍い痛みが突き抜けた。
私の嬌声は最早悲鳴。
それでも慈しむように極力ゆっくりと動いてくれている彼の優しさに涙が溢れた。