第27章 晴れ時々嵐、柱合会議にご注意を※
ほの花に俺の性感帯を教えたことはない。
そもそも其処がそんなにも気持ち良いのだと知ったのはほの花が初めてだからというのもある。
亀頭付近を執拗にしゃぶられると、奥歯をぎり、と噛み締めた。
(…くっそ、気持ちいい…。)
男たるものそう簡単に達してなるものかと必死に堪えるが、此処一ヶ月の禁欲生活の負債は溜まりに溜まっている。
咥えられただけでビクッとする始末だが、何とか耐えたのを皮切りに、舌で丁寧に根元から亀頭までを何度も舐められると全身に汗が噴き出した。
(…おいおい、上手くなったのか、俺の我慢が足りねぇのかどっちだよ…)
頭の中で他ごとを考えていないと簡単にもっていかれると分かると俺は必死にほの花を見ないようにした。
小さな口で一生懸命に俺の肉棒にしゃぶりつく様子はいつも品のあるほの花からは想像もできない俺だけにしか見られない姿。
それだけでも十分な破壊力だというのに、いつもよりも積極的で大胆なほの花の秘所から垂れ落ちる蜜の音が俺の理性を壊そうとしてくる。
(…くっそ、押し倒してぇ…。)
口淫されるのが嫌なわけではない。
ほの花にされるのであれば嬉しいし、有難いのだが、好きな女をこの手で喘がせたいという欲のが遥かに強い俺にとって今の状態は据え膳食わぬは何とやらだ。
それでも、一生懸命に舐めてくれるほの花の頭を撫でて何とか理性を保っていると先に自分の肉棒が限界を迎えようとしていた。
「…っ、ほの花、悪ぃ、一度出していいか。」
俺の言葉に反応して、上目遣いにこちらを見て頬を緩ませてコクコクと頷くほの花があまりに可愛くて、物の数秒で口内に射精した。
「っくっ…!!」
そこまで切羽詰まっていたわけでもないのに、好きな女を目の前にすると我慢が効かないのは俺の悪い癖かもしれない。
ビュクビュク…と自分の精液がほの花の口内に出ていく感覚も久しぶりだが、そもそも射精自体が久しぶり。
いつもより量も多いようで苦しそうなほの花が思わず肉棒から口を離したと言うのに、まだ出続けていた其れに俺は深いため息を吐いた。