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陽だまりの先へ【鬼滅の刃/音夢💎】R指定有

第27章 晴れ時々嵐、柱合会議にご注意を※



 

温泉で猿と間違えて男に抱きついて逆上せて、倒れて水没死しかけた?
後半は仕方ない。水没死されたら困るのだから人工呼吸は大目に見るとして。


コイツには危機感がないのか。
聞いていると外にある野天風呂に一人で行って、猿と間違えて男に抱きついたのだろう。
その男が善良な男でなければ、強姦されても文句は言えまい。


「…素っ裸で人工呼吸はいいわ。お前のことが大事だから生きてることとは代え難いからよ。だーけーどー無防備すぎんだろ。確認しろ。変な男だったらどうするんだよ。お前は誰の?」


下で目を彷徨わせるほの花の唇を喰み、舌を差し込むとぐちゅぐちゅ、と掻き回してやる。
口蓋を舌で優しく舐めるとビクッと震わせる体を撫でる。


「…言えよ…、誰のだ?」

「っ、んっ、ふ、て、んげん…の!」

「そうだろ?…じゃあ、無防備にンなとこに行って気を抜いてんじゃねぇよ。」

「ごめん、なさ…、っ、も、ぉっ、シ、ない、からぁ…!」


激しい口づけと口づけの間に息を吸うように言葉を紡ぐほの花は懇願するように俺を見る。
その時はまだ全身の所有印が残っていたのかもしれない。あれだけ付ければ二週間弱は保っていた筈だ。

遠隔であっても、牽制になったのかもしれない。
そう考えると少しだけホッと胸を撫で下ろす。いずれにしても派手に美人なほの花を見て、変な気を起こさなかっただけでもその男は忍耐強い性格なのだろう。
此処にはいないその男に感謝をする。

万が一、強姦紛いなことをしてようものなら刀鍛冶の里へ出向き、犯人を探し出して槍玉にあげてやるところだった。

無用な人殺しをせずに済み、自分の面目を保てたことだけでも、今回は良かったと思うしかない。


着物の合わせ目を開くと、やはり其処には自分がつけた所有印は無く、白い肌が広がっている。
そこに舌を這わせると「…あっ…!」と厭らしい声が耳に響く。


どうせ今日から暫く暇を貰うほの花。どこにどれだけ痕を付けようと問題ないだろう。


「…何個付けても文句は言わせねぇからな?」


「…うん。言わないよ。だって…あっちにいる時からずっと天元に触れて欲しくて、…仕方なかったもん…。」


そんな殺し文句を平気で言って退けるほの花に眩暈を覚える。
それならば…可愛い婚約者の御期待に沿うしかないだろ?
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