第26章 君の居ない時間※
何度でも付き合えよって…。
さっき翌日動けないなんてことはやめてくれと言って合意したのではなかったっけ…?
ど忘れしたと言うのであればもう一度言ったほうがいいだろうか?
いや、そんなこと言おうものなら機嫌を損ねて余計に激しく抱かれる気しかしない。
「やぁっ、てんげん、っ!ゆっくり、して?」
突然挿れられた二本の指が最奥まで到達するとバラバラに動かされてざらついたところを擦られる。
それに加えて先ほど達したばかりで敏感になっている蜜芽も尚のこと押し潰されたままなので体が震えてきてしまう。
この人は私を達し続けさせるつもりなのか?
そんなことしたら意識なんて飛ばしてしまうし、暫く会えないのだからもっと彼の顔を見ていたいというのに。
「…何で?そんなことしたら余計なこと考えるだろ。俺のことしか考えんな。」
「か、んがえて、ない!かんが、えないから…。てんげんのこと、もっとゆっくり、かんじたい…!」
「……とりあえずもう一回気をやっとけ。」
どうやら交渉は決裂したようだ。
彼の指の抽送速度が上がるともちろん私の昂りも最高潮に膨れ上がり、達したばかりなのに再び天国へ誘われてしまった。
「っっ、や、ぁあああああっ!!!」
──プシュッ
指を抜かれた瞬間、弧を描いた水飛沫に顔が熱くてたまらない。
震えも止まらないし、息も上がったままの私に宇髄さんが覆いかぶさってくると強引に唇を奪われるかと思いきや、今度は慈しむような優しい口づけをされた。
「…ごめん。余裕ねぇな、俺。派手にダセェわ…。」
私の肩に顔を埋めると、頬を撫でてくれる宇髄さんはいつもの彼で少しホッとした。
その手の温かさに漸く彼が戻って来たような気がして嬉しくなった。
「…ううん、気持ち、いいんだけど…、もっとゆっくり、抱かれたい…。ちゃんと天元を感じたい…。意識失うほど気をやってたら今日の天元を覚えていられないじゃん…。」
「…そうだな。悪ぃ。ゆっくりするから…ちゃんと覚えてろよ。」
そう言うと足を広げられて、秘所にあてがわれたそれの質量にビクッと体を震わせた。
いつまで経ってもその大きさに慣れることはない。
でも、欲しくてたまらないのも変わることはない。