第24章 情欲は無限大※
急いで帰るために任務の時のように屋根伝いに屋敷に向かうと数分で庭に降り立つ。
俺はこの間、死ぬほど我慢したと思う。
尚もほの花は所有印を付けようと俺の胸をぺろぺろと舐めているし、こちらは悶々とした気分をどう解消したらいいのか分からずにひたすら足を動かしたのだ。
道端で抱かなかっただけ褒めて欲しいくらいだ。
屋敷の敷地内に入ってしまえば、彼女の唇に自分のものを押しつけて舌を割り入れてぐちゅぐちゅと掻き回す。
口蓋を奥から手前へと撫でるように舐め上げると艶めかしい声が漏れる。
酔っ払っていてもほの花の嬌声は健在だ。
この声を聞けば何度でも抜ける自信がある。
「…んっ、んう、…」
胡蝶に貸してもらった服を緩めて、性急に下着の中に手を入れると自分の部屋の襖を開けた。
帰ったらすぐここでほの花を抱くつもりで布団を敷いておいてよかった。
部屋に入ると汚さないように先に胡蝶の服は早々に脱がせて、下着姿にさせる。
「これは胡蝶に借りたヤツだから汚れねェようにこっち置いとくぜ?」
「わかったー!てんげん、だっこー!」
「はいはい。ほら、来い。」
コイツは今からヤることを何なのかわかっているのだろうか?
空気感はちっとも情交のそれではなく、気が抜けるような言葉を連発するほの花に自分だけがこんなに悶々としているのかとため息を吐く。
「あかいやつーー!つけるー!!」
「教えてやるけど、おまえ俺に抱かれる覚悟あるのか?俺、止まんねぇよ?」
「あるー!!てんげんにだかれたいー!!」
「え?マジで?!」
まさか酔っ払ってるとは言え、ほの花の口から俺とヤるという言葉を聞けるとは思わなかった!言葉は幼稚な子どものようだが、発言の内容は大人だし、見た目は色香を漂わせる美しい女なのは変わりない。
しかし、そうと分かれば気が変わらない内におっ始めねぇとほの花の酒が抜けたらこんな可愛い姿を見られなくなっちまう。
俺は縋り付いてくるほの花を自分の膝の上に載せるとまずは彼女の首筋に唇を寄せた。
ぺろっと舐めた後、少しだけ皮膚を喰み、吸い付いた。少しだけ甘噛みするのも忘れない。
数秒間そこに吸い付くとゆっくりと唇を離せば、赤い華がそこに咲いていた。