第24章 情欲は無限大※
体が疼いて仕方ない。
昨夜どれだけ自慰して吐き出したと思っているのだ。それなのに熱く滾る体に血鬼術を甘く見ていたことを知る。
(…これは長期戦になるな。一筆胡蝶に知らせておくか。)
止まることを知らない己の性欲だが、それ以外は普通に体を動かせる。
左手で自分の肉棒を扱きながら、震える手で胡蝶に手紙を書くと虹丸に遣いを頼んだ。
「…どうせ出すならほの花とヤリてぇのに…。」
藤の家の家主が外に置いておいてくれた食事を食べれば体力も元通り。
そして性欲も元通り。
そんな日を丸二日も過ごすといよいよほの花が恋しくて、自慰の最中にほの花の名前を呼ぶ始末。
「っ、ほの花…っ!ほの花……ッ、くっ、好きだ…ッ…。」
一体一日に何度吐精すれば気が済むのだ。
胡蝶にほの花に知らせるなと言って正解だった。
アイツは心配して此処に来てしまいそうな気がするし、こんな状態でほの花に会ってしまえば益々性欲が止まらない。
アイツのことを犯し続ける気しかしない。
ただでさえいつも終わった後、腰がガクガクで秘所がヒリヒリすると言われているのにアイツの体を壊してしまう。
傷つけたくないから来ないように裏工作も頼んだ。
それは正解だと思う一方で頭に浮かぶのはほの花の顔だけ。
つい今、吐き出した精液が足に付着しているのに再び天井を向き勃ち上がるそれにため息しか出ない。
部屋の中は自分が出した夥しい量の精液の匂いが充満している。
もちろんたまに換気をしているが、すぐに勃ちあがってしまう肉棒の世話で儘ならない。
自分の体力と頑丈さ、そして元々の性欲の強さが長引いてる原因かもしれない。
ほの花を想うと無遠慮に勃ち上がる肉棒は形状記憶されているかのよう。
滾っては吐き出し
滾っては吐き出す
一日に何度それをしたのだろうか。
「…ほの花。」
アイツは本当に俺の癒しそのもの。早くアイツが寝ている布団で共に寝たい。
抱きしめて口付ければ可愛い顔をして「お帰りなさい」と言ってくれるだろう。
そのまま組み敷けば、頬を赤く染めた彼女を優しく抱けるのに。
壁に寄りかかったまま勃ちあがっている肉棒をボーッと見つめていると襖が急に開いた。