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焦がれた恋情☩こころ☩に蜂蜜を【あくねこ長編】

第3章 捻れた現実


「主様………、」
アモンの声を、軽く手を上げることで封じる。



「本当に大丈夫なの」

笑みに染まる唇。

それでもその声音に滲む、したたかな意思が、彼女のこころを示していた。



(あなたも、痛みを経験しているんですね)

問うようにみつめると、そっと見返してくる。



まっすぐに瞳を合わせ、その奥に隠した本音を探す。

けれどその色はどこまでも深く、伺い知れなくて。
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