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焦がれた恋情☩こころ☩に蜂蜜を【あくねこ長編】

第6章 惑いの往く末


向かった先は裏庭だった。

さく、さくり、と長靴の踵で落ちた枯れ葉を踏みしめていく。



(先に着替えてから出てきたほうが良かったかも………、)

肌にふれる外気の冷たさにそっと身震いする。


少しでも暖を得ようと夜着の袖を摩っていると、

それに気づいたバスティンがみずからの魔導服のジャケットを脱ぎ、肩に着せかけてくれた。



「……ありがとう」

微笑むとその瞳が驚いたようにゆらめく。

そしてなぜか、ふいと視線を解きながら再度唇をひらいた。



「到着だ」

その声におもてを上げると。
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