第5章 病魔 後編 *【🫖】
「い、た……ん、はぁ………はぁ、」
「痛いですね。あと少しですから、力を抜いてください」
そう言われても、どうしたら力を抜け落とせるのかわからなかった。
めりめりと内が広がっていくような、鋭利なナイフで肌を焼かれているような、
鮮烈な痛みが全身を支配している。
さらさらと彼女の髪を梳きながらも、押し込んでいく動作が止まることはない。
「ほら、………貴女の内(なか)に入っていきますよ」
ゆったりと腰を上下に揺らして、猛々しい怒張を引き摺り出し、奥にまた沈める。
それを繰り返しながら、彼の指がくにゅくにゅと花芽をすり潰す。
きゅうぅっと花筒が狭まり、象徴の造形をじかに感じた。
「ふ、……ぁ、………んぅっ」
「はぁ……貴女の内(なか)、たまらないですね」
切なげに囁かれる声が、ヴァリスの身も心も熱くさせる。
「べり、あん………はぁ、ん………ぁ、」
ずんっ、と奥を貫くように打ち付けられ、じんじんとした痛みが広がっていくのを感じた。
「はぁ……とても熱いですね………それに狭くて、
ただこうしているだけでもとても心地良いのです」
「は、ぁ………あっ」
「わかりますか? 私が貴女の内にいること」
ヴァリスは頷くだけで精一杯だった。
何一つ隔てるものなくベリアンを感じていた。
とても熱い熱の塊が、お腹の中心に埋まっていること。
花筒の内でドクドクと脈打っていること。
みっちりと内側を埋めつくす象徴は熱く硬く、狭い花筒をその圧倒的な質量で満たしていた。