第5章 病魔 後編 *【🫖】
「あっ———。」
めりっと拓こうとする動きに慄いて、
思わず腰が引けてしまうと、彼の指が腰をつかんで自分の方へと引き寄せた。
「待って、………はいらな、」
ずりっと切っ先が蕾を押し広げ、ゆっくりと奥へ奥へと進んでいく。
その狭間から血が溢れ、それでも彼は止まらなかった。
「貴女があまりに愛らしくなさるので、抑えが効かなくなったようです。
痛い……? 痛い、ですよね……。 でも……止められない………!」
情欲にかすれた声で問いかけながらも、確実に埋め込まれていく。
めりめりと処女肉を拓かされていく感覚は、身体を引き裂く痛みそのものだった。
「貴女の内側はなんて熱い……私のものが蕩けてしまいそうです」
慈しむように唇を触れあわせながら、熱い吐息が素肌を滑る。
ねっとりと蜜を纏いながら、ぐちぐちと象徴を出入りさせる。
そして、指を組み合わせるように絡めしっかりと繋いだまま、
さらに奥へと進もうと力を込められ、
痛みに怯える身体は強張り、無意識に息を詰めていた。