• テキストサイズ

焦がれた恋情☩こころ☩に蜂蜜を【あくねこ長編】

第5章 病魔 後編 *【🫖】


「ん、………ふ」


「まだ理性が残っているようですね」

ひとりごつように口にすると、身体の線をたどっていた指が、

ぴったりと閉じあわせた膝にふれる。



「え、………ぃや、」

唐突にひらくと、左手で片膝を押さえつけ、右手で花園を探る。



花弁をなぞるように指がたどっていき、やがて花芽をかすめた。



「んぁっ……!」

途端に今までの感覚とは比べ物にならぬ程、鋭く研ぎ澄まされたような快楽が彼女を襲う。



「あ、……ぁ、………あぁっ………!」

ベリアンの指が花芽をすり潰す度、ひっきりなしに艶音が零れる。



「どんどんあふれてきますよ」

くすくすと笑みを湛えながら、ぐり、ぐり、と強く捏ねられる。



時折花筒から滴る蜜を掬っては花芽に塗り込められ、むずかるようにもがいた。



「や、……もっ………触らな、………ひぅっ」

形ばかりの拒絶はすぐに上塗られる。


入口をくすぐるように撫でたのち、彼の指が挿し込まれたからだ。



「狭いですね。

ゆっくりと馴染ませますから、力を抜いてください」

塞き止めている箇所を優しくすり上げるように、長い指が出たり入ったりを繰り返す。



相変わらず敏感な先端はひくひくと痙攣し、指が抜け出る度に蜜があふれた。



「ぁ、ん……べりあん、………べりあんっ!」

無意識に狭ばった内側が、より強く彼の指を締め付ける。



その事実を知る術もなく、ただ感覚に沈み込んだ。



果てのない快楽の海にゆっくりと堕ちてくいくかのように、

与えられる刺激に欲深く溺れる。



「ひぅ……ん、……ぁっ………!」



「指を増やしますよ」

その予告の直後、宣言通り新たに埋め込まれていく中指。



依然として異物感は感じていたけれど、

優しく撫でられていくうちに、その感覚も少しずつ解きほぐされていった。
/ 143ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp