• テキストサイズ

焦がれた恋情☩こころ☩に蜂蜜を【あくねこ長編】

第5章 病魔 後編 *【🫖】


「べりあん、……あぅ、………もう、」



「脱がせてほしいのですか?

貴女が恥じらうから、服越しに留めていたのに」

彼の舌先が乳首をかすめる。ヴァリスはいやいやと頭を振った。



「ちが、……んぅ! そんな………事、」



「先程申し上げた筈ですよ、羞恥は私が溶かして差し上げますと」

慌てて身動ごうとするヴァリスにのしかかり、

しゅるっ……と仄かな音を立ててリボンが解かれた。



身体を隠そうとした手は優しくつかみ上げられ、熱い視線が素肌をたどる。



「あぁ……愛らしいですね、貴女の胸に紅の花が咲いていますよ」

ベリアンがみつめているのは、恥ずかしい程張りつめた頂だ。



普段は慎ましく薄桃色をしている先端が、真っ赤に染め上がっている。


「まるで硝子製のラズベリーのようですね」

戯れのように告げながら、感覚を隔てるものがなくなった乳首を容赦なくいたぶる。



ちゅ、ちゅる……と吸い上げられる度に、

じくじくとした甘い疼きが恥骨の奥から這い上がり、ヴァリスは喉を詰まらせた。



「ぁ、……あ、………あぁっ」

ひくひくと身体が震えて、力の抜け落ちた手で彼の身体を推し戻そうと試みる。



与えられる快楽に、いつしかその熱が脳髄を融かしてしまいそうで恐ろしかった。



あまりの羞恥に再度瞼をとじると、熱いてのひらが身体を撫で下ろしていく。


ゆっくりと、気の遠くなるような優しさでふれられて、唇をかんで艶音をこらえた。
/ 143ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp