• テキストサイズ

焦がれた恋情☩こころ☩に蜂蜜を【あくねこ長編】

第5章 病魔 後編 *【🫖】


「ぁ、………ん、」

さらさらとした髪がシュミーズ越しに肌を滑り、

その間も彼の手は飽くことのなく胸を捏ねている。



時折不埒な悪戯を忘れない指が優しく乳首を擽って、

ぞくぞくと甘い戦慄が背筋を駆け抜けた。



「ぁ、駄目……べりあん、」



「その感覚に身を委ねてください。……心地良いのでしょう」

野苺を摘むように指と指で挟み込まれて、肌が粟立つ。



疼いたのは胸ではなく、みずからの下腹部の奥だ。

きゅんと痺れが広がって、その熱が全身を支配していく。



甘い毒に身を沈めたように、その身が微熱を宿して、

その感覚が脳髄を蝕んで……。



何度も何度も摘まれているうちに、さらに尖って紅くあかく染め上げられる。



心地良さに溺れてしまいそうになりながらも、

彼のおもてをみつめると、熱い瞳と視線がかち合った。



「そのままこちらを見ていてくださいね」




「………?」

唐突な願いに戸惑っていると、その唇が胸元をなぞった。



「あっ……!」

豊かなふくらみのラインをなぞるように唇が這わされ、乳首に濡れた感触がふれる。



「ん……ぅ、………っひぁ、」

指でふれられた時よりも、もっと鮮烈な熱がヴァリスを襲う。



彼の舌がざらりざらりと舐る度、じんじんと熱を帯びた痺れが広がった。



「感じやすいようでいらして、私も嬉しいです」

くすくすと笑み交じりの声が零れ、その吐息が胸を滑る。



そんな様にさえ酷く感じて、彼女は身悶えした。



ベリアンに凝視され、脱がさぬまま乳首を舐められる。

彼の唾液とみずからの汗のせいで薄い布地が貼り付いて、視覚からヴァリスを苛んだ。
/ 143ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp