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【テニスの王子様】Nobody else【仁王雅治】

第19章 家庭教師【3月】


side.名前



「名前ちゃん?」

「…はい」

「高校って、卒業したんじゃよな?」

「…はい」

「じゃあこの点数って…何?」

「…ごめんなさい」





昨日、滑り込みで願書をだした私は、立海の編入試験が2週間後と知る。


そして本日、雅治くんが学校から持って帰って来た立海編入試験の過去問題を解いてみたのだ。


私の答案の採点をした雅治くんは、衝撃的な顔をする。



私だって信じたくない。



お母さんのような雅治くんの威圧感を垣間見た私は、「スミマセン!ごめんなさい!」と平謝りをするしかなかった。


しかし雅治くんが呆れるのも無理はない。

私のテストの点数はほぼ40点なのだ。


でも、いきなりは少し無理があると思う。

なんせ現役を離れて既に数年のブランクがあるのだから。


 
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