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【テニスの王子様】Nobody else【仁王雅治】

第17章 私も好き【3月】


side.柳蓮二



「仁王くん…」

「………」

「今日の貴方は様子が変です」

「仁王。何かあったのか?」

「仁王くん、話してください」



休憩が終わっても、

一向に部室から出てこない仁王。



心配になった俺と柳生は、

奴の様子が気になり部室へ赴いた。



仁王の異変にはみんなが気づいている。



部室に入ると、

仁王が声を殺して泣いていた。



いつも飄々としている仁王が泣くなんて…

本当に何があったんだ…



驚いた俺と柳生は

眉間に皺を寄せる。



そのままにすることも出来ず、

とりあえず部室に入り、仁王をベンチへ座らせた。



そして冒頭のように問いつめる。



しかし、当の本人は手で顔を覆い、首を横に振るのみ。



何も語ろうとしない…

というよりも、語れないようだ。



仁王がこんな様を見せるなんて、余程の事があったに違いない。


そう柳生も俺も確信した。



しかし仁王が事情を話さないことには、俺たちだって何もしてやれない。



柳生と如何したものかと目配せをしていると、部室のドアがノックされる。


 
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