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【テニスの王子様】Nobody else【仁王雅治】

第4章 彼女の事情【1月】


side.仁王雅治




「どこを見て好きって言ってくるのか知らないけどね」

「ほう」

「デートに誘われたり、連絡しろとかいちいち五月蠅いの」

「…お前さん。まさかそいつらの相手もしとるんか?」

「まさか。するわけないよ」

「ほうか」

「好きでもない人のお相手するほど暇じゃない」

「酷いのう」

「どんなにお金持ってても、頭や顔が良くても、好きになる要素がないんだもん。そんなのいても邪魔」



虫も殺さぬ顔して、随分な言い方だと思った。



しかし、その気持ちはなんとなく分かってしまう。



「…今更じゃけど、俺と一緒におってええんか?」

「居心地の問題だと思うよ?」

「居心地?」

「うん。居心地悪い人と良い人の区別くらいつくもん。良くなきゃ一緒にいらんない」

「そりゃそうじゃな」

「だから居心地悪い人をさ?」

「まさか追い払って、的な?」

「…お願いします」

「お前さん。ただの悪女じゃったか…」

「いや。ただの押しに弱いヘタレです」



彼女が出来た。

彼女の名前は名前。

性別は女。


性格は…

たぶんだけど、昔の俺に少しだけ似てる。


 
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