【テニスの王子様】Nobody else【仁王雅治】
第34章 立海テニス部の方々【5月】
side.名前
「ええっ!?コレくれるの!?」
「お前のために買ってきたんだから当たり前だろ!」
「…うっ(私のため…)」
「えっ!?何で泣くんスか!?」
「う、嬉しくて…」
「…こんなことで泣くなよ(なんだか良い子だな…)」
「そうッスよ!また買って来ますって!ジャッカル先輩が!」
「って、俺かよっ!」
「あははっ!ありがとう!」
まだ言い合いをしているブン太くんと雅治くんは一先ず置いておいて、比呂士くんの淹れてくれた紅茶で、食後のティータイムをする私たち。
なんだか大変な一日だったけど楽しい一日でもあった。
それに明日からのゴールデンウィークは、テニス部を見学しても良いというお許しを頂けた。
「テニス部解禁!」と喜ぶ私は、また学校生活が楽しくなりそうな予感がするのである。
(ところでさっきの悲鳴なんだったの?)
(わりい。それは言えねえ)
(…何でもないッス)
((プロレス技かけられたなんて言えねー))