【テニスの王子様】Nobody else【仁王雅治】
第26章 注射は誰でも嫌だよね【4月】
side.名前
「今日、妙に幸村がルンルンだったのも名前が原因なんか………はぁー……」
「………(ルンルン?)そうみたいだね」
はあ、とため息を吐き続ける雅治くん。
それを尻目に、夕御飯の支度の続きを始める私。
何やら気を揉む雅治くんには申し訳ないけど、無事に健康診断を終えることができた私も意外とルンルンな気分なのであった。
(幸村、今日の練習メニューなのだが)
(ああ、今日は、気分が良いからどうしよっかなー?)
(気分つーか、機嫌ッスよね?)
(バカ!赤也!)
(フフッ。そうだね。機嫌がいいのかもね)
(どうしたんだ、精市?)
(フフッ。ヒミツー)
(妙じゃな…まさか!)
(そのまさかの可能性は高いぞ…)