• テキストサイズ

【テニスの王子様】Nobody else【仁王雅治】

第23章 人間の咄嗟の行動【3月】


side.名前



そんな話をしていたのは昨日のこと。

私は偶然にも真田弦一郎くんと思わしき人物を見かけてしまうのだ。



見かけた瞬間、荷物を放って駆け出す。

何故なら、真田弦一郎くんが女の子を竹刀で殴りかかろうとしていたからだ。


危ないっ!!


女の子を庇うように前に立ってからは、まるでスローモーションのようだった。


悲鳴をあげる女の子。

渾身の力で竹刀を振り下ろす真田弦一郎くん。

竹刀を真剣白刃取りで捕えようと構える私。



“バッチーーン”



脳天に衝撃が走る。

女の子の悲鳴が遠くに聞こえ、徐々に意識が薄れていくのを感じた。

どうやら私の真剣白刃取りは失敗に終わったらしい…





薄れゆく意識の中で思った。

何を根拠に真剣白刃取りを出来ると思ったのだろう…。


 
/ 236ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp