第6章 僕の名前を
久々の、アレンside
アルナ「...なぁ、アレン......もう...もう手ぇ離せよ......」
弱々しい、さっきとはまるで別人のアルナの声が聞こえた。
苦...しい..っ.......でも、...なんとか...こたえなきゃ......!!
アレン「ハァ...ハァ......い、嫌......だ...」
そう、力を振り絞って答えると......アルナの言葉がまた聞こえた...
アルナ「......んで......なんでなんだよッ!!」
......アルナの声......震えてる......?.........
目を微かに開いて、アルナを見る。
アルナは僕を睨みつけて............そして怒鳴る。
アルナ「なんで手ぇ離さねぇんだよッ!!いい加減離せよっッ...!!」
......怒って......る......?...
アルナ「じゃないとお前どうなんのか分かるだろッ!?」
その間も睨みつけていた.........が......
目には大量の涙をため、今にもこぼれ落ちそうで......
顔は苦しそうに、整った顔を歪ませていた。
......そんな顔、......見たく...ない.........
アレン「僕は......アルナと......笑って...たい...」
これからも、エクソシストになったらずっと一緒に笑っていれる.........
アルナ「はぁ!?いきなり何言ってんだよっ!!お前、自分の状況分かって...んのかっ!?」
ポロッ...
アルナの頬を堪えていた涙がこぼれ落ちた。