第5章 教団の非日常
「えっ!?リナリーの...!?俺も見たかったさ!!」
「ラビ...??どーゆう事かしら...??」ニコッ
「あ...い、今のは冗談さ冗談!だから、ほら!!落ち着い...ギャアアーッ!!」
......後ろから、こんな会話が聞こえてきた気がした。
ってか......それより今は!
目の前のアレンと対峙する。
(早く鏡に帰りたい...!!......まだイノセンスも返せてないんだっけ......)
イノセンスの返し方を考えていたが、直接ヘブラスカの所まで持って行くのは無理だと判断した。
なので、アレンに託すことにした。
(...次の攻撃が来た瞬間、アレンにイノセンスを渡す...!!)
しかし、そんな都合良く1対1にしてくれる訳もなく......
僕のすぐ側には、神田もいた。
右斜め前にはアレン、左斜め前には神田、後ろでは、多少揉めているリナリーとラビ......
どこも囲まれて逃げ場が無いのは変わりない。
アルナ「...はぁ、大変だ......(笑)」
アレン「なら、降参しますか?」
アルナ「それはやだな!絶対に君らふたりを抜いてやる!!」
神田「ほぅ...上等じゃねぇか。そんなに言うんなら、抜いてみろよ」
アレン「行かせる気は......無いですけどねッ!!」
アレンが僕を捕まえようと、左手を伸ばして来る!
(......来たッ!!)
僕は頭で描いた通りの動きに入った。