第5章 教団の非日常
アレン「待って!!酷いことはしないからっ...!!」
後ろから聞こえてくる声。
僕はとっさに振り返り、
アルナ「待てって言われて待つ馬鹿はいないよ~だ!!」
と答えてしまった...!
......僕、もうこれ以上敵作るような発言やめようよ!
アレンたちと喧嘩したいわけじゃないのに...!!
でも僕の思いが伝わる訳もなく.........
ラビ「待てって、言ってんだろッ...!!」
ラビが小槌を持ったのが、目の端に見えた!!
マズッ......!!イノセンスか...!?
ラビ「伸...!」
グンと柄の部分が伸びる!!
ラビ「伸伸伸伸伸ッ......!!」
ラビがそう言う度に伸びてくる...!!
柄の部分には勿論ラビが乗っている。
ラビ「伸伸伸...!後もうちょいさッ...!!」
物凄いスピードで、こっちに向かい追い上げてくる!
ラビの手が近づく......!
なんとかしないと......捕まるっ...!!
そう思った瞬間、体が勝手に動いた!!
手が触れるか触れないか位の距離だった......
僕は飛び跳ねる兎の如く、地面を蹴った!
右足を壁に付け、同時に力を入れ壁を蹴る...!!
そして逆足を反対側の壁に付け、同じように蹴る。
それを繰り返しているうちに、僕の身体は上の方へ上がっていった!!
ラビ「なっ!?」
驚いているラビは、急には方向転換出来なかったらしく、そのまま行ってしまった。
僕自身、こんな事が出来て驚いている......
アルナ「よっと!」ストン...!
その隙に地面に降り立ち、さっきまで走ってた道を戻ろうとする。
しかし、......
アレン「戻らせませんよッ!!」
リナリー「ここは通させないわ!!」
神田「ここも通らせねぇよ」
アルナ「...」
真正面にはリナリー、右にアレン、左に神田で、案の定みちを塞がれていた......