第12章 過去を語る
アレンside
ここ……?
アルナ「やぁ、アレン。目覚めた?」
目が覚めると、目の前にはアルナが座ってた。
アレン「アルナ…皆は?」
アルナ「まだ起きてないんだ、アレンが1番乗りw」
アレン「なんですかそれ((笑」
笑う僕に安心したのか、微笑むアルナ。
アレン「というか、なんで僕が起きた時目の前に居たの?まさか分かってたとか?」
アルナ「勿論‼︎アレンの事なら何でも知ってる‼︎w」
アレン「っ‼︎それ、ほんとですか⁉︎」
アルナ「なんてなwwアレンが1番この世界に慣れてるから、起きるの早いと思っただけw」
アレン「そう、なんだ……」
ちょっとした沈黙_____
アレン「アルナ、ほんとに良かったの?」
アルナ「ん?…何が?」
アレン「……過去の事、です。」
アルナが苦しんでるのを、僕は知ってる。
でもそれ以上に、
僕らに話すのを拒んでいたのも知ってる……
だからあえて、聞こうとは思わなかったのだけど……
アルナ「別に、いいんだよ!…いずれ、話すつもりだったし!」
アレン「……」
アルナ「なんでそんな事聞いたんだ…?アレンは」
今のアルナが余りにも…空元気にしか見えなかったから。……なんて。
アレン「…なんとなく、ですよ」
言えるわけがない。アルナは今でも精一杯なんだから。
アルナ「……ん、あ‼︎そうだっ‼︎」
アレン「どうかした?」
いきなり声を上げたアルナを見ると、僕を真っ正面から見つめてきた。
…え、?……えっ⁉︎///
アルナ「……アレン‼︎」
アレン「え、あ。はい…⁇」
アルナ「迷惑かけて…心配かけてごめん。……それと、………ありがとう」
真顔で言われて、照れてしまう。しかも、アルナの場合はずっと見つめてくるから尚更照れる。
アレン「…どういたしまして///」
アルナも釣られて照れる。
アルナの顔はやっぱり綺麗で………ちょっと可愛いと思った自分は、アルナに愛おしさを感じた。
………男子なのに。