第7章 夢と分かっていても……
…………というより、
今僕の手さ……縛られてるんだけど……
……なぜ??←
アルナ「……ねぇ、皆さん?」
極力声に怒りを混ぜないようにして、話す。
コムイ「ん〜?どうかしたかい??」
代表でそう応えたコムイに、僕の手を突き出して問う。
アルナ「な〜んで僕の手、縛られてんの?」黒笑
ふふふ、と笑い問うと皆が皆、「あ…」という反応をして見せた。
コムイ「あ〜ぁ‼︎それかい?それはだね!」
アルナ「それは?」
コムイ「君が逃げ出さないように、僕が縛っておいたんだよ〜‼︎」
部屋に沈黙が訪れる……
ほ〜ぅ、つまりは……皆僕が逃げ出すと思っていた訳だ………イラッ…
………あ、なんか腹が立って来ちゃった☆
エクソシスト宣言をしたのにも関わらず、僕を縛ったぁ?
………誰もコムイさんに伝えなかったのかなぁ〜?
イライラッ……
コムイ「え?え〜とぉ、アルナくん??」汗
部屋の凍てついた空気に気付いたのか、僕を呼ぶコムイ………
あ〜ぁ!僕って……あまり怒ったりしたく無かったんだけど…………ハハ!こればかりは仕方無いね☆黒笑
……………また
逃げ出してやろう☆←
リナリー「あ、あれ⁉︎またアルナくんが居ないわ‼︎」
コムイ「⁉︎さっきまで僕の目の前で……‼︎」
神田「おい‼︎あれッ…‼︎」
ラビ「あーッ‼︎居たさぁ‼︎」
アレン「待って‼︎アルナ〜ッ‼︎」
ダッ……‼︎
全員が走り出して行く後ろ姿を見ながら、マリは呟いた…………
マリ「……コムイの言葉にムカついたのか?」笑
アルナ「…はは、マリにはやっぱりバレてたか」笑
マリ「私は音で分かるからな」笑
そう、僕は幻術を見せただけ……ほんとは動いていない。
アルナ「僕の言葉を聞いてないから、と〜ぜんの報いだよっ‼︎」ニッ‼︎
マリ「そうだな、皆にはいい運動になるな」笑
マリはそう言って笑いながら、僕の頭を撫でてくれた。
………お父さんみたいだ…‼︎……
そして皆が帰って来るまで、二人で雑談して待っていた。
楽しかった‼︎ ニコッ…