第2章 【番外編】及川さんは子供が欲しい
1.子供が欲しい
「。及川さん、そろそろ子供が欲しいんだけど」
「えっ?」
結婚してから1年。
未だバレーを続けている徹から、そのような話を切り出されるとは思っていなかった。
毎日中出しされているけど、ピルを服用しているから子供はできない。
それに…
「私たち。まだ22歳だよ?」
「早い奴はもう産んでるじゃん」
ムスッという顔をされても困るんだけど。
「徹のコンディションを整えながら、育児なんて無理じゃない?」
「無理じゃない!糧なの!との子供は俺の生きる糧!」
そんな生半可な気持ちで子供を作っていいものじゃないと思う。
徹の我儘を全て受け止める覚悟をして結婚をしたけど、こればっかりは…
どうしたものか?
「徹は私と2人の生活は嫌?」
「嫌じゃない。寧ろ幸せ」
「じゃあ、もう少しだけ待てない?せめて私の心の準備が出来るまで」
「ヤダね!いつデキるか分かんないじゃん!とりあえず今日からピル飲むの禁止!」
そんな横暴な。
頑として曲げない徹には、毎度困らせられる。
「徹。大好きだから、お願い」
「。それ煽ってるようにしか見えないよ」
「へっ?」
抱きついてお願いをしてみたら、逆効果だったらしい。
いつもなら折れてくれるのに。
こうして私と徹のSEXライフが始まった。