• テキストサイズ

【ハイキュー!!】愛しの及川さん【及川徹】

第1章 愛しの及川さん


20.未来を大事にして欲しいの





「徹。何が不安なの?」

「ははっ。やっぱりには隠し事できないなー」

「徹」



またその笑顔。

窘めるように名前を呼ぶと、徹は真面目な顔で私に向き直った。



「俺さ…」

「うん」

「ずっとの事が好きだった」

「そうなの?」

「うん」



徹が顔を赤くしてる。

斬新だ。



「だから俺と結婚前提にお付き合いして下さい」

「…徹」



凄く嬉しい言葉だった。

泣きそうな程に。


でも応える事はできない。

徹には未来がある。

私には無い未来がある。



泣いちゃダメだ。



「私は徹が大好きだよ」

「うん」

「だからそのお願いだけは聞けない。徹はきっとバレーで世界に行けるから」



キッパリと断った。

徹は私を抱きしめる。



「ごめん」

「何で徹が謝るの?」

「そんな理由なら、俺、尚更引き下がれないから」

「えっ?」



徹は自分の立場を理解してないの?


私は徹の足枷になりたくない。



貴方の未来を大事にして欲しいの。


 
/ 34ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp