第1章 誘 惑 の 媚 香 [煉獄杏寿郎]
「嫌…ですか?ずっとこうしたいと思っていたのです……」
『嫌なわけがなかろう?大歓迎だ。しかしな…やはりこう、されてばかりでは男が廃る。次は俺の番だ。』
杏寿郎がはなの髪紐をほどき押し倒した。
『実に良い眺めだ。』
形勢逆転と言わんばかりに、杏寿郎は見下ろすようにはなを捉えている。
「杏寿郎様…私を心行くまで、抱いて下さい…」
『そのつもりだ。今日は抑えるものがなにもない。』
槇寿郎や千寿郎への気遣いも、時間の制約もない。
そして杏寿郎ははなの太腿に口づけなが上へと上がり、バストバンドの上から乳頭を引っ掻いた。
「ひぁあん…はぁ…んっ」
少しの刺激にも関わらず、体が反ってしまうほど感じている。
『はな、香りがこうさせているのか?それとも俺か?』
「はぁ…んっ…わかりません……体が変なのです……」
『ほう。わからない、とな。』
杏寿郎が手をとめた。
『わからないとは困ったものだ。俺でなくても良いことになってまう。』
「違います……杏寿郎様でなければ私の体はだめなのです…だから…もっと……」
『もっと?』
杏寿郎は腕ではなの顔の横に手をつき、閉じ込めるように囲っている。
杏寿郎に見下ろされ、羞恥心と官能的な興奮が共闘している。
「もっと……私を…求めて欲しいです……」
なぜ出てくるかわからない涙が、瞳から溢れてしまった。
『泣くでない。これから君を心行くまで抱くつもりだ。』
杏寿郎の優しくて低い声が鼓膜を揺らす。
はなが、はいと頷くと涙に口づけし唇を重ねた。
少し塩気のある口づけに、杏寿郎のはなを愛おしく想う気持ちが乗せられているような気がして、それに応えたくなった。
杏寿郎の首に腕を回し、自ら杏寿郎の唇を割り舌を滑りこませた。
そして杏寿郎も応えるように舌を絡ませると、硬い男根をはなの秘部に擦りつける。
『君はこれが好きだったな?』
「んんっ…あぁぁん、あんっ…んっ…はぁっ…」
唇からはクチュクチュと水音を立て、秘部からも蜜が溢れ、杏寿郎の先端から溢れる雫と混ざり合う音がする。
下着を一枚隔てていることがもどかしい…とはなは腰を動かし杏寿郎の男根の先端が蕾に当たるようにしてしまう。