第4章 遭遇
「ああ、あの、、、っ」
「んじゃ、次コレ」
さくらは煌びやかな店内でただただ目を回していた。
「んー何かちげぇ」
「だから、、、その、、、」
爆豪は高そうなアクセサリーを指差して、次々にとさくらに試着させていく。
「は?なにが違うんだ?」
「わ、私こんなの、場違いでぇ、、、」
ヒーローって、こんなお店で買い物するものなの!?
たしかにこの人の私服は、シンプルなのに高そうだけど…。
「あ、そうか。テメェがこの店と合ってないんか」
指を鳴らしてやけに納得したようなスッキリした顔で爆豪が言う。
さくらの頭の中で何かが切れた。
「さっきからそう言ってるじゃないですかぁ!!!」
恥ずかしさやら悔しさやらで顔を真っ赤にしてさくらは怒鳴った。
「もうっ!!早く出ますよ!!!」
「あ、オイ!コラ!」
顔が熱くて爆発しそう…っていうか勝己くんが爆発しちゃえ!!!
爆豪をキッと睨み付けると、さくらはその大きな手を引いて、逃げるように店を後にした。