第2章 新しい生活
「ん、、、あれ?私、、、」
目を開けると見慣れない天井。
あの部屋じゃない、、、ここは?
「うーん、、、」
至近距離で聞こえた声に驚いて、隣を見る。
「えぇっ!」
すぐ隣で、、、ダイナマイトが寝てる!?
というか、これ、私、なんかダイナマイトの腕の中にいる!!?
「えっ?えっ?これ、ダイナマイト、だよね、、、?」
黒のVネックのTシャツ姿でスヤスヤと寝息を立てるダイナマイト。
髪の毛のツンツンもいつもよりは大人しく、その寝顔はビックリするくらい穏やかだ。
困惑しながらも起こしてはいけないような気がしてさくらは冷静になろうとした。
真っ白のシーツに固いベッド。四方を囲む白いカーテンの仕切り。消毒液の匂い。枕元に落ちている濡れ布巾。
ここって、、、病室みたいな?
あっ、そうだ私。
途切れ途切れの記憶が蘇る。
昨日の晩、窓際で座ってて気がついたら朝で、なんか身体動かなくて、、、ウラビティさんの声がして。
あぁ、そうだ。ウラビティさん、すごく焦って運んでくれたんだ。
だけどダイナマイトはどうしてここに?
まだそんな時間じゃないはず、、、。
「もしかして、駆けつけてくれた、、、?」
だとしたらこの人、あんまり寝てないんじゃ、、、。
今はできるだけ寝かせてあげよう。
「ふふ、子供みたい」
「う、、、ん」
「!!」
思わずダイナマイトの髪を撫でると、思い切り身体を抱きしめられた。
「あっ、あの、、、っ」
全身がダイナマイトの匂いに包まれる。
Tシャツ越しに伝わる彼の温度が温かいというよりも熱くて、顔がどんどん火照っていく。
「は、、、っ、あの、ダイナマイト、息できない、、、っ」
離れなきゃ。
ダイナマイトだってそんなつもりないはず。
手で押してもダイナマイトの力には到底敵わなかった。
「あ、、、!」
それどころか背中に回されたその手が首筋と腰に回されて力が抜ける。
「、、、ッ、やだ、それ、くすぐったい」
「あぁ、、、いい匂いだ」
「ッ!!」