第1章 the very first day
「私も頑張ります!」
さくらはそう言って笑った。
笑った瞬間に涙がポロポロと白い頬を伝って、
それはまるで今この空間中の光を集めたように輝いて。
その顔が爆豪にはキラキラと眩しくてたまらなかった。
「、、、っ」
堪らなくてつい目を逸らして。
「そ、そんな急に頑張れるんなら最初っから頑張れ!ノロマ!!」
つい毒づいたけれど。
「っつかお前、なんかフニャフニャしてるし。もうちょっとシャキッして話せよ!じゃなきゃ説得力ねェだろーが!」
「は、はいっ!!シャキッとします!えへへ」
「ヘラヘラすな!!!」
「は、はは、はいっ!!」
自分の話を聞いて頑張ると言った彼女の言葉が嬉しくて。
会議室の扉を前にして、緊張の面持ちで自分を見上げるその顔になぜかどうしようもなく胸が詰まって。
「、、、大丈夫だ。ここにいる奴等は、頭かてぇ奴もいるが、皆、テメェの味方だ」
目を逸らしながらも頭を思わずポンポンと叩いて。
何だこれ。俺らしくもねェ。
そう思いながら励ますような言葉をかけた。
「はい!、、、大丈夫です。いざとなったらダイナマイトが助けてくれるんですもんね!」
「、、、そう言われると助けたくなくなるな」
「えっ!!?」
「ハッ!バーカ!」
会議室に入る直前でそう茶化すように言って再び笑った彼女を見て、もう一度。
「絶対に守る」
そう心の中で誓ったのだった。