第2章 転生
仕事は何をしてるの?
どこに住んでるの?
何歳なの?
たくさんの話をしながらホテルのラウンジへ向かった。
「___というわけで、僕の自己紹介は粗方終わりね」
凄いマシンガントークだった。
どうやら私と五条さんは、住む世界が全く違うらしい。
“呪術師”
呪いや呪霊などを払うお仕事。
その世界の大御所である御三家の1つの首領。
そして、その呪術師を育てる学校の先生でもある。
そんな世界があるなんて。
正直、頭がパンクしそう。
「名前はさ。正直、僕のことどう思う?」
青く透き通った瞳に見つめられて。
心臓がドキッと高鳴った。
「どう?って…それは恋愛的な意味で、五条さんのことを好きかってことですか?」
「うん」
顔に熱が集中する。
こういうのって…
どう答えるのが正解なんだろう?
「昔…好き…だった人?」
「何で疑問形?それに過去形?」
「そういわれても…」
私は夢でしか、彼のことを知らない。
確かに五条さんはカッコイイと思う。
見た目はね。
性格はどうなんだろう?
私は男運が悪いから、よく分からないよ。