第30章 休暇6日目①
箱根神社を後にして、今度はカフェに来た。
「悟さんは何にするの?」
「僕はケーキ2個セットにするよ」
「そっか。私はロザージュ伝統のあつあつりんごパイにする」
オーダーをして悟さんと話している時、ふとスマホがないことに気づく。
あっ!
車の中かも…。
「悟さん、車のキー貸して」
「ん?どうしたの?」
「スマホ忘れた」
「えー。別にいいじゃん」
「折角だし、写メ撮っておきたいよ。貸して?」
「はいはい」
私は悟さんに車のキーを借りて、駐車場へ向かった。
すると駐車場で、何やら挙動不審の外国の肩を見つける。
「Hello, Can I help you?」
(こんにちは。どうかしました?)
英語通じるかな?
「Oh, Thank you.」
(ありがとう)
良かった通じるみたいだ。
「I want to go here. 」
(私はここに行きたいんです)
「I know.」
(分かりました)
彼は地図で先程の箱根神社を指さした。