第28章 休暇4日目*
ホテルの従業員の方がいなくなって、悟さんの服の袖を掴む。
「ん?どうしたの?」
「悟さん…」
私はベッドを指さした。
「ベッドがどうかした?」
「…何でツインなの?」
「えっ?」
ツインなんて聞いてないよ。
私は婚約してから、ほぼ毎日悟さんと一緒に寝てる。
だから旅行中にバラバラなんて。
なんか嫌だよ。
「あー。ツインなのが気に入らないの?」
「…うん…」
せっかく良いホテルを取ってくれたのに、申し訳ないけど。
「もー♡名前は可愛いなー♡」
ぎゅうっと抱きしめられて、ウリウリされる。
「だって寂しいんだもん」
「いいよ♡一緒に寝よう♡」
そろそろウリウリするのやめて。
「でも…いいの?」
「いいんだよ。君のための休暇なんだから」
優しく微笑む悟さん。
「うん。ありがとう」
ほっとした。
「じゃあ、1つはエッチ用にしようね♡」
「えっ?」
今度はボッと赤くなってしまう。