第28章 休暇4日目*
“ちゅっ♡”
「おはよう。悟さん」
サラサラの髪の毛を撫でる。
「………ん……あれ?……名前?」
「うん。おはよう。お寝坊さん」
「うん。おはよう」
もう一度キスをする。
「僕の奥さんは、今日はまた随分と色っぽいね」
「もうサロンに行ってきたからだよ」
「うーん…その黒い服かな?凄く似合ってる」
「ありがとう」
「でも僕としては、今、脱がせたくなるな」
それって誘ってるんだよね?
「ダメだよ。お化粧崩れちゃうし。今日は移動の日でしょ?」
「チェッ」
口を尖らせる悟さんが可愛い。
「あと4日もあるでしょ?夜じゃダメ?」
「夜。いいの?」
そんな色っぽく誘われたら、断れないよ。
「悟さんが疲れてなければ、の話だけどね」
「僕はいつでも君が欲しいよ」
「そう?」
後頭部に手を回されて、引き寄せなられる。
甘いキスをした。
「朝食は?」
「悟さんにお任せでいいよ」
悟さんはベッドの上から、オーダーをした。