第27章 休暇3日目*
ホテルに着いて、ソファーにドサッともたれ掛かる。
あー。
疲れた。
お腹いっぱいだし、ウトウトしてきた。
「名前」
「ん?」
「寝るんならベッド行きなよ」
「えー。面倒なんだもん」
だって我儘言っていい日なんでしょ?
好きなところで寝かせてよ。
「そんなところで寝たら犯すぞー?まあベッドでも犯すけど」
「やだー!先に寝るー!」
「仕方ないなー」
悟さんは私をお姫様だっこすると、ベッドへ運ぶ。
「悟さん。私ね…やっぱり、お買いもの苦手みたい…」
「うん、分かってるよ。君はこれっていう物しか欲しくないんだろうね」
「うん…でも今日買って貰った5着は…お気に入りに追加」
眠気と闘いながら、なんとか話す。
そんなトントンしないでよ。
余計眠くなってきちゃうじゃん。
「今日でこのホテルともお別れだからね。お姫様を堪能してよ」
「明日から…どこ行くの?」
「明日以降は温泉だからね。お姫様は明日の朝でお終い」
「そっか…温泉も…いいね…」
私は話しながら眠りに落ちた。