第25章 休暇1日目
side.五条悟
目の前で名前が美味しそうにステーキを食べている。
「トロける…♡」
ほうっと呆けている無防備な顔が、堪らなく可愛い。
君のそんな顔が見たかったんだ。
ぺロリとステーキを完食する名前。
「奥様。おかわりは?」
「もう大満足なので、結構です♡」
「くくっ」
満足してくれたのなら、良かったよ。
でも僕には気にいらない事がある。
可愛いけどさ。
背中と胸が強調しているワンピース。
それをジロジロと見る視線が気になる。
「名前。あとは部屋で食べない?」
「そうだね。お腹いっぱいだし。少し休憩したいかも」
店員に、残りを部屋へ運んで来るよう頼んだ。
はぁっ…。
独占欲が強いのも考えものだね。
可愛い名前の姿を見せびらかしたいのに。
誰にも見せたくないなんて。
妻をエスコートして部屋へ戻る。
「せっかくだからテラスで残りを食べようか」
「うん」
僕と名前は外へ出た。